貴金属を売りたいとき、困ってしまうのは業者選びですよね。
どのような業者が信頼できるのか分からなければトラブルに巻き込まれるかもしれません…。
そこで今回は悪徳業者と優良業者の見分け方として5つのポイントを紹介します。
少しでも「怪しい」と感じたら毅然とした態度で断ってくださいね。
ポイント1.アポなしで訪問買取している
訪問買取自体は違法ではありません。
しかし、法律では依頼者が家への訪問を許可してからでないと訪問できないことになっています。
何の連絡もないまま訪問する業者は悪徳業者だと疑ってよいでしょう。
いきなりピンポンを鳴らして「不用品を買取しているのですが」と言ってきた場合、話を聞かずに断ってください。
もし玄関に入れてしまったときも「帰って欲しい」と伝えて帰らない場合、不退去罪にあたります。
警察を呼べば逮捕してくれる場合もあります。
優良業者ならきちんと買取依頼を得てから訪問しますし、帰るよう言われたらすぐに立ち去ります。
アポがない訪問・居座る訪問には注意してください。
ポイント2.貴金属以外もむりやり買い取ろうとしてくる
悪徳業者トラブルでよく見られるのが「押し買い」です。
「押し買い」とは、貴金属以外のものをむりやり買い取っていく手法です。
むりやり買い取ろうとする商品例
- 時計
- 着物
- 毛皮
- 骨董品
- 絵画
- ブランドバッグ
- バイク
- 自動車
特にひとり暮らしの女性や高齢者が狙われます。
「相談する家族がそばにいない」「しつこくすれば諦める」というイメージが強く、ターゲットにされやすいのです。
業者の高圧的な態度がこわく、売るつもりがなかったものまで手放すことになったら悲しいですよね。
「クローゼットの中に不用品ないんですか?」「他にもあるでしょう。見せてください」としつこく要求してくる場合、悪徳業者の可能性が高いです。
貴金属以外もむりやり買い取ろうとしてきたら、はっきりと断りましょう。
ポイント3.買取価格がコロコロ変わる
優良業者なら、査定した金額から大幅に変更するようなことはありません。
買取価格が短時間に何度も変わるようなら、悪徳業者を疑ってください。
例えば最初はとても安い金額を提示し、断られたら「10%値上げします」。
それでも成立しないようなら「では〇〇円で買い取ります」「今契約してくれるなら〇〇円にします!」と値段を大きく変更するのです。
「値段交渉していいなら助かる」と思うかもしれません。
しかしあとで調べてみると相場よりもかなり安かった…というケースが少なくないのです。
買取価格がコロコロ変わるのは「他店で査定されると安いのがバレるから」だと考えてよいでしょう。
ポイント4.査定方法を説明してくれない
金・貴金属の値段はグラム・カラット数・品質で変わります。
優良業者なら査定の理由も教えてくれますし、目の前で重さを量ります。
合わせて見積書を作成し、きちんと査定金額を提示してくれるでしょう。
しかし悪徳業者は詳しい査定方法を説明してくれません。
グラム数量をごまかされたり、グラムいくらという根本的な値段も教えてくれなかったりという場合もあります。
とりあえず安く買い取れればいいので、金額だけを伝え、見積書を作ろうとしません。
悪徳業者の中には見積書だけでなく契約書も発行しないところも…。
名前・住所・取引した品物などの記録を一切残さずに姿を消してしまうのです。
消費者センターに相談しようとしても、相手がどこの誰かが分からなければ何もできません。
「査定方法をはぐらかす」「見積書などの書面を作らない」といったお店は避けたほうがよいでしょう。
ポイント5.「クーリングオフはできない」とウソをつく
訪問買取(出張買取)はクーリングオフの対象です。
契約から7日間以内ならキャンセル・返品できるのです。
「契約したけど、やっぱり返して欲しい」「業者がこわいからキャンセルと言えなかった」などのケースではクーリングオフの手続きをしましょう。
そもそも買取業者にはクーリングオフについて説明し、書面にして発行することが求められています。
しかし悪徳業者は「クーリングオフは対象外」「違約金・返送料がかかる」といった嘘をつき、契約を続行させようとします。
優良業者なら依頼者(あなた)のことも考えているので、クーリングオフ制度をきちんと説明してくれるでしょう。
まとめ
今回は悪徳業者と優良業者の見分け方として5つのポイントを紹介しました。
悪徳業者と優良業者の見分け方
- ポイント1.アポなしで訪問買取している
- ポイント2.貴金属以外もむりやり買い取ろうとしてくる
- ポイント3.買取価格がコロコロ変わる
- ポイント4.査定方法を説明してくれない
- ポイント5.「クーリングオフはできない」とウソをつく
このような行動をする業者は、悪徳業者と見てよいでしょう。
貴金属を売るときは信頼できる業者を選べば、気持ちよく取引が終わるはずです。