金を売るとき、気になるのは買取金額です。
「純金だと思ってたのに偽物で、安かった…」なんてガッカリするのはイヤですよね。
そもそも金メッキの場合、買取すらしてくれないお店もあります。
最初から本物か偽物か分かっていればショックを受けなくて済みます。
そこで今回は自分でできる、金とメッキの見分け方について解説します。
方法1.刻印を確認する
金が本物か偽物か判断する最初の方法として、刻印をチェックしましょう。
貴金属には刻印(ホールマーク)が入っています。
「K18」や「K24」の「K」はカラットを示し、24分率で金の純度を表しています。
「K18」なら75%、「K24」なら100%の金で構成されているのです。
なお、純金のインゴット(延べ棒)では「999.9」または「FINE GOLD」と表示されています。
ここでは刻印の主な種類について紹介します。
18K
「18K」など「K」が数字のあとに表示されていませんか?
これは「あとK」と呼ばれ、東南アジアで作られた金製品によく見られます。
残念ながら海外で製造されている金は金の含有量を偽っている場合も多く、注意が必要です。
K14GF
「K14GF」という刻印は「金張り」という製法で作られたことを表しています。
「GF」とは「Gold Filled」の略です。
素材を金の厚い層で包んだ手法で、長期間使用しても剥げてこないのが特徴です。
見た目は金と変わらず、金メッキよりも高級感があります。
金の含有量は少なく、金そのものとしての価値はそこまで高くないです。
しかしデザイン性に優れたジュエリーやブランド品であれば高価買取の可能性は出てくるでしょう。
K14GP
「K14GP」は金メッキが施されています。
「GP」とは「Gold Plated(金メッキ)」の略です。
見た目が金色でも中身は金ではないので、あまり評価されません。
K10PG
ジュエリーに「K10PG」が刻印されている場合、銅や銀が混ぜられています。
K10は金が42%で、銅の割合を高くしてピンクゴールド(PG)にしているのです。
「K18WG」の場合は金が75%、銀やパラジウムを混ぜたホワイトゴールド(WG)です。
可愛らしい色合いをしているなら金の純度は低いため、買取価格はあまり期待できないと言えます。
方法2.色味を確認する
金を含む量で色味に違いがあります。
純度が高いと濃いオレンジ色になります。
「K18」「K10」のように純度が下がると黄色っぽくなり、他の色味が混じるのです。
ピンク・ホワイト・イエローなどの色に見えるなら純度は低いと考えてよいでしょう。
もし純金を持っているなら比較してみるのがおすすめです。
金メッキだと区別がつかない?
金メッキは金と比べてテカリが強いですが、見た目だけで区別するのは難しいです。
表面に傷がついている部分や色が変わっている部分がないか確認してみてください。
銀色が出ているようなら中の素材が銀で、金メッキが剥げてきていると判断できます。
方法3.磁石で確認する
金は磁石とくっつきません。
そのため、もし磁石を近づけて反応するようなら偽物の可能性が高いです。
金メッキのベースはニッケルがよく使われており、ニッケルは磁石にくっつくのです。
ただし、この方法で完全に見分けられるわけではないので注意!
銀や錫(すず)のように、磁石に反応しない金属が使われているケースもあるためです。
他の方法と組み合わせて本物か偽物かをチェックしましょう。
方法4.重さを確認する
金は他の金属と比べて重いという特徴を持っています。
金製品を水に沈めて比重を計算すれば、金の純度が分かります。
比重を計算する手順
- 金製品の重さをキッチンスケールで量る
- 水を入れた容器をキッチンスケールに載せ、表示を0グラムにする
- 金製品を糸にくくりつけて水の中に入れ、数値をメモする
- 1の重さ÷3の増加分を計算する
例えば手順1の重さが100gで手順3が8gなら、100÷8=12.5となります。
以下の比重を見ると「K10だろう」と予想できます。
金の比重
- 19.13〜19.51:K24
- 17.45〜18.24:K22
- 16.03〜17.11:K20
- 14.84〜16.12:K18
- 12.91〜14.44:K14
- 11.42~13.09:K10
ただし、傷がつく可能性があるため慎重に行いましょう。
まとめ
今回は自分でできる、金とメッキの見分け方について解説しました。
金とメッキの見分け方
- 方法1.刻印を確認する
- 方法2.色味を確認する
- 方法3.磁石で確認する
- 方法4.重さを確認する
売る前に本物か偽物か分かれば、買取金額を聞いてガッカリすることもないですね。
金か金メッキか判別が難しい場合もありますが、そのときはプロの鑑定スタッフに任せましょう。